2013年12月2日月曜日

慢性肩こり・腰痛を考える③

長野県諏訪市,バイニーアプローチセンターの舟波です。

いろいろ忙しくて,慢性肩こり・腰痛を考える第3弾が遅くなってしまいました,すみません。

いよいよ12月ですね。センター内のUSENは,クリスマス関連のバラードが多くなっています(笑)。

しかし,BPMは70~80ほどでキープされていますので,

コアのアップレギュレーションは大丈夫です。

さて,慢性肩こり・腰痛ですが,筋をぎゅうぎゅう揉んでしまうことはかえって良くないですよ,

というところまでお話ししました。脳は勘違いしやすいので,正しい知識をきちんとお伝えします。

筋肉を揉んでしまうと,筋線維に並んで走行している筋紡錘という感覚受容器が反応して

脊髄に「揉まれて伸ばされたよー」という信号を送ります。

そうすると人間の中枢神経系は「大変だ,伸びっきりにされないように,早く縮めろー」という

信号を筋肉に発します。ゆるめようと思って揉んでいる筋肉には縮もうとする反応が

起こってしまうのです。これが「揉み返し」の中身です。その時は,気持ちいいと

脳は勘違いするかもしれませんが,身体にとっては大変,過度なストレスを与えていることになります。

そのようなお店では「好転反応」といって良くなっていく反応ですよと説明するのですが,

本当の「好転反応」は1~2週間はその効果が持続してどんどん身体が良くなっていくことですので,

3日後にまた来てください,などとはならないはずなのです。「好転反応」と説明しておきながら

すぐにまた来てください,などというお店は疑ったほうがいいですね。

当センターでは,最初のうちは2週間後の予約を頂いております。

自己組織化していく時間が必要だからです。

また,筋肉を揉まない方がいい最大の理由がもう一つあります。

筋肉が硬く,伸びづらくなっている理由が筋線維に無いからです。

筋線維のスライドがやりにくいから,硬く伸びないと,わたしも20年前には教わってきました。

しかし,現在は筋線維に問題はないと言われています。では,何が伸びないのか?

それは筋線維を包んでいる「筋膜」という結合組織の滑動性,スライドが悪くなっているのです。

ゆえに,肩こりや腰痛の問題点を「筋肉」にしてしまって揉んでいるということは

そもそも原因が違う,問題を間違ってしまっているということになるのです。

問題点が違えば,いくら治療したところで答えは間違ってしまいます。

これが,いろいろ行ってみたけど結局良くならない理由なのです。

巷ではロクな資格もなく営業している,マッサージ,整体,ボディケアなどが溢れかえっています。

怖いです。知識がないということは怖いです。「無知は力なり」ですので,知らなくても

そういう店はなんだか自信たっぷりにやっています。本当に怖いです。

では,続きは第4弾で…

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